2009年7月31日金曜日

帰国目前の壁(ムンバイ)

アウランガバードの砦・ダウラターバードも見たし


路上体重計にものったし(1ルピー)



そろそろムンバイに戻るか!

ってことでムンバイに戻ると、もうすぐ日本に帰るこうちゃんに再会した。


こうちゃんはここ最近考えこんでいた。
日本に帰るのを目前にしてきっと多くの旅人がぶつかるであろう壁に、
彼もまたぶつかっていた。



「時間的にも距離的にも日本という現実が近付いていることを知ったとき、それまで逃げてきたいろんなものが不安の塊となって一気に押し寄せてきた。

旅に明確な目標があったわけではないけど、この一年で精神的にもっと成長してやろうと思ってた。

けど、世界のいろんな場所で強く気高く生きている人々を目の当たりにして、自分はこんなに弱い人間だったのかと思い知らされた。

今まで積み上げてきた精神力は中身のない風船にすぎないように感じて何度もその風船をわられる思いをした。」
彼は言っていた。



「世界一周から帰ってきた」その事実だけで周囲からむけられる期待。
「どう変わったの?」「どう成長したの?」という無言のプレッシャー。

刺激的な毎日と働かない日々に慣れてしまった自分。

旅から帰った旅人は言う。
「大きなことがしたい」と。

「旅に出て成長したはずの自分」を活かす仕事がしたい。

なにができるだろう。
それを見つけられた旅人はとても幸せだろう。

しかし実際の日本社会に、旅人が望むような仕事はそう多くない。
どこかで妥協しなくてはならない。

でも、
刺激がたりない。
旅に出る前と同じ毎日はいやだ。
旅で感じたような刺激的な日々が恋しい。



「果たして、帰って日本社会に適応できるのかどうか。」


ある旅人が言ってた。
「旅をどう終えるか。どう日本に入っていくか。そして旅をどう活かすか。この3つが大切だ」と。


「1年も旅をしていれば、日本だって変化してる。

同じ時間が日本でも流れている。

自分も成長したかもしれないけど、日本も変わってるし友達だって成長してる。

それをまず頭に入れておくこと。


そして、急激に旅を終えてはいけない。

特にアジア諸国から日本に帰る場合、急に成田に帰って翌日から普通に暮らすなんてことはまず無理だ。
ぼーっとする時間、ゆったりする時間、考える時間を持つこと。


そして、自分が旅してきたことを少しでも活かせる何かを見つけること。

日本で少し暮らし始めれば、まるで旅が夢だったかのように思うようになってしまうから。」


そう言っていた彼は、皆既日食とともに始まった旅を次の皆既日食で終えた。
一つの区切りだ、と。
奄美大島で皆既日食をみて、そのまま日本を旅行しながら東京に向かう、と。



久々に会ったこうちゃんは、晴々とした顔をしていた。

「ゆっくりと改めて落ち着いて冷静に帰国後のことを考えてみたら、実は得たものが沢山あったと気づいた。

それをゆっくりパズルのように一つ一つ組み合わせていくと、だんだんと自分が見えてきた。自分のやりたいことが見えてきた。

やっと帰る決意ができた。」


あたしは、今は帰国後のことは考えていない。
でもきっと目前になったらすごく悩むんだろうな。

今こうちゃんの話が聞けて良かった。
すごく貴重な時間でした。
ありがとう。

きっとあなたなら乗り越えられると思うから言います。



頑張れー!!!!!


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