その名の通り、大きな仮面をかぶった僧侶達がゆっくりしたテンポで踊りを繰り広げる。

写真をとりたい!!
一生懸命ポジションを探すが、前のフランス人の頭が邪魔してうまくとれない。
「一番前にいる人は座って見ましょう」の精神は日本でしか通用しないのだろうか・・?
いや、そんなことはない!!
あっちにいる西洋人はちゃんと座っているじゃないか!!
勇気をだしてツンツンしてみる。
「座ってもらえませんか?」
フランス人のオヤジはあたしを一瞥して、首を振った。
・・・・・まじっすか?
え、座ってくれないの?
ってか、あたしはまだ見えるけど、あたしより後ろの人達はこの夫妻のせいで多分ほとんど見えてないはず。
ア・リ・エ・ナ・イ。。。
あっそ。
あんたがそうくるなら、あたしもやらせてもらうわよ。
愛用の一眼レフをオヤジの肩にのせ、写真をとる。
うん、まぁまぁの写真がとれたかな?
オヤジがあまりに邪魔だったので、今度は思いっきり前に押してみる。
オヤジもすかさず後ろにグイグイ押してくる。
2人押しくらまんじゅう状態だ。
よしっ、そんな時は、
ひょいっ。
急に後ろに下がるあたし。
力を受け止めるものがなくなり、後ろによろけるオヤジ。
うっしっし。うまくいった☆
・・・・・くだらない(笑)
そんなことを繰り広げていると、今度はオバサンの方が誰か別の人に怒り出した。
「あたしに寄りかからないでちょうだい!!」
座ってもらえないと見えないよ・・・と現地人のおばあちゃん。
「ふんっ!」
・・・・・・・・。
じゃあ、この子だけでも前に入れさせて下さい。
とおばあちゃんが5歳くらいの男の子を前に出した。
「だめよ。絶対にいやよ。」
そう言って夫婦は間をつめて、男の子が入るスペースを完全になくした。
・・・・・・・。
もうね、驚きを通り越して軽蔑すら抱いた。
すごいな・・。なんなんだ、この大人げなさ。
そりゃ、あなた方は少ないお休みを利用してはるばるフランスからいらしたんでしょうよ。
今日だって朝早くから並んでたかもしれない。
でも、最低限のマナーは守ろうよ。
最低限の思いやりは持ってようよ。
それを捨ててまでこのお祭りを見て、あなた方は何を得るんでしょうか?
その光景を見ていた日本人の男の子が、
「おいで、坊主!俺の肩に乗りなよ」と言って男の子を肩車した。
「どうだ?見えるかー?」
男の子は恥ずかしそうに笑った。
あたし、日本人でよかった。
ありがとう。
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