ビルから見る必要なんて、はなからなかったんだ。
あーあ、騙された!
炎があがる何体もの死体を横切って、火葬場の上にいってみるとそこでも一体の火葬が行われていた。
階段を数段上って、あたしは足を止めた。
炎に包まれる死体のすぐ横で、ヤギが草を食べている。
異様な光景だった。
生と死。
表裏一体であるそれらが、一つの絵の中におさめられているような
すごく不思議な感覚に陥った。
普段実感することのない生と死の絶対的な違いを、否が応でも見せつけられているような気がした。
そして自分の「生」を感じた。
写真におさめたい。
その衝動にかられたが、さすがにこれはダメなんじゃないか・・。
そんな気がして諦めた。
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