入口でボディチェクとパスポートチェックを受けると、なんとカメラは持ち込み禁止だという。
ここで預けるか、ホテルに置きに帰るか・・・・。
うん、問答無用で後者。
ここはインド、警官と言えど信用はできない。
そんな中、Mesumだけは悠々とカメラ片手に中に入って行った。
国際フォトグラファー証だ。
なんて素敵なカードなんだ・・。
「あたしも欲しい!!」というと
「スイスにある学会に自分の撮った写真や雑誌とか、仕事内容や作品を送って審査に通ればもらえるよ。」と。
・・・・・ですよね、そんな簡単に手に入るわけないですよね。
ゴンパの周囲には日よけのテントとゴザが敷かれ、ローカルエリアとツーリストエリアとMediaエリアに分けられていた。
ダライラマの正面にあたるエリアは全てローカルの人々にあてがわれ、ツーリストとMediaエリアは右横のみに限られていた。
既にツーリストエリアにも沢山の人がいて、自分の場所を確保していた。
うーん・・・ここからも見えるっちゃ見えるけど・・・横顔だけだし遠いなぁ・・。
いいなぁローカルエリアに行きたい。
ある講和のとき、前日から席取りをしていたツーリストで席が埋まってしまいローカルの人々が外で聞くはめになった。
それ以降このようにエリア分けされ、ローカル優先になった。
そうMesumが言っていた。
なるほど・・。それは一理あるなぁ。ローカルのチベット僧侶達が外で聞いて、あたし達ツーリストが中で聞くっていうのも確かにおかしな話ではある。
でも、さすがに今回のコレはちょっと極端じゃないかなぁ・・
という気もする。
まぁどっちにせよ、今はルールに従うほかない。
ダライラマに会えるだけで幸運なんだから、それ以上は望むまい。
徐々に増えていく人々を観察しながら、講和の始まりを待った。
もうすぐ9時になりそうなその時、皆が一斉に行動に出た。
スチャッ
・・・・?!!?
周りの人々は次々に小型ラジオのようなものを取り出し、イヤホンを耳にかける。
電波を調整するかのようにアンテナを動かす。
???????
すると、ツーリストエリアにいる一人の僧侶が立ち上がり何やら小声で話し始めた。
クスクス。
周囲に笑いが起こる。
・・・・・・・・・・。
え・・・・・何?このシステム。
え、待って待って・・まさかダライラマの講話ってラジオ形式なわけ?
そんなわけないよねぇ。え、じゃあなに?何でみんなラジオ持ってるの??
え?どうしよう・・・意味分かんない。
そう、あたしこういう講話聴きにいくの初めてで全然知らなかった。
ダライラマはチベット語で話す。
それをヒンディー語に訳してマイクで話す人がいる。(インドだからヒンディー語)
そしてもう一人、同時通訳で英語に訳す僧侶がいて、それをあたし達ツーリストは小型ラジオのようなもので拾うのだ。
あたしがその事実に気づくのは、講和が始まってしばらくしてからなんだけどね(^^;
周囲の人々の意味不明な行動にドギマギしていると、お経が聞こえ始めた。
おぉっ!ついに始まるのか!!
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